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黌歌?学歌紹介

黌歌?学歌紹介

昌平黌の象徴 黌章と学歌

黌(校)章の紹介:文武両道に精通した高潔なる人格形成をめざして
名は体を表し、文は心(精神)を現す。本学の黌(校)章「ペンと剣」はその通り、文武二道に精通した高潔なる人格の形成を目指しているのであるが、勿論今日で言う知育?体育?徳育という社会教育の常道に従って設定されたものであることは、当然の理とする処であります。
然もこの黌章は建学の精神のもと相重畳するものであることも付け加えておかなければならない。

もともと本学には、天明戌申(1786年)今を去る214年前、江戸に大火があり(ふり袖火事)、聖堂、孔子廟が焼失したことから、寛政11年(1799年)、徳川家斎によって聖堂が再建されるまで約12年の間、当時の儒子達によって朝夕拝されたものが即ち本学の黌宝、孔子の画像であるという訳であります。
而もその画像は、故あって幕末の英雄、江戸城開城の第一人者とされる明治の元勲、勝海舟その人の手を経て後ちに本学に引き継がれ現在に至ったものであります。

この画像は天明戌申至日、細井平洲(徳民)の書であり、平洲はこれを書くに際して、盥嗽(かんそう)敬書と記されている?即ち盥(たらいの水で)嗽、身を清め敬ってこれを書いたと記しているのであります。

この一幅の書画に次のような讃が書かれている。
  • 祖述堯舜
  • 憲章文武
  • 上律天時
  • 下襲水土
この詩は、論語で言う四書の一つ中庸の中の一節であり、中庸の作者は孔子の孫である子思の作として有名であります。即ち、祖は堯舜について述べる、天下を律するものは、文武の憲章が第一であり、民は水土に従って生きると解されている。本学の創立者田辺新之助先生は、この一章に建学の精神を定め、文武の憲章を指導教育の根幹として憲章したのであります。

従いまして今日で言う「文武」とは、知育?体育?徳育の三育主義に発展する。社会教育全般の指針と成るものであることを以て、黌(校)章、設定の由来としております。
学歌紹介
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